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ChatGPT超え?Googleの生成AI「Geminiウルトラ」の使用方法

日本ではまだ使用できないGemini Ultra。今回はそれをあなたも使用できる方法についてご紹介。

ChatGPTをはじめ、盛り上がりを見せる生成AI市場。その中で「ChatGPT超え」と噂されているのがGoogleの「Gemini」、その最新版である「Gemini Ultra」です。
ですが…2024年8月現在は、日本ではまだ使用できないGemini Ultra。今回はそれをあなたも使用できる方法についてご紹介します。

Geminiウルトラとは?

現在、Geminiは無料で利用できる「通常盤」と、月額2,900円(1ヶ月無料)で利用できる「Gemini Advanced」があります。そして「Gemini Advanced」の加入者ならば誰でも使用できるのが「Gemini Ultra」です。

通常盤とGemini Advancedは、大規模言語モデル(LLM)なのに対し、Gemini Ultraはマルチモーダル生成AI(MLLM)です。つまりは、言語処理だけでなく画像処理、動画処理などさまざまな対応ができるツールとなっています。

Gemini Ultraは日本語対応が2024年8月現在ではまだされていません。しかし、英語で問いかけることによってGemini Ultraは機能します。ほとんどの日本人がまだ未経験のGemini Ultraをあなたがいち早く利用することで、先行利益になることは間違いないでしょう。ぜひこの記事で使用手順を学び、Gemini Ultraに触れてみてください!

Geminiウルトラの使用手順

Gemini Ultraを使用するまでの手順は、大まかに以下の通りです。

  1. 1Gemini Advancedの登録
  2. 2語設定を英語にする
  3. 3英語で問いかける

たったこの3ステップで、日本語対応していない2024年8月現在でも、国内でGemini Ultraを使用することができるようになります。
では、詳細にご説明していきましょう。

Gemini Advancedの登録

まずは、Geminiのページへと遷移します。
(Googleアカウントを持っていない方は、こちらを参照してください)

https://gemini.google.com/app?hl=ja

たったこの3ステップで、日本語対応していない2024年8月現在でも、国内でGemini Ultraを使用することができるようになります。

では、詳細にご説明していきましょう。

画面右上を赤枠で囲ったGemini Advancedを試す

すると画面右上に「Gemini Advancedを試す」というボタンがあるのでクリックします。

トライアル開始が出現する

画面下部の「トライアルを開始」を選択すると、

  • 利用規約の同意
  • 支払い方法の設定

の順に進みます。
ちなみにトライアル1ヶ月間の間に解約すれば、費用はかからないのでご安心ください。

背景が黒のAdvancedの画面が開く

サブスクリプションに登録後、再度Geminiを開くと、「Advanced」が利用可能になります。

言語設定を英語にする

Gemini Ultraを使用するには、言語設定を英語にする必要があります。その手順をお伝えしていきます。

右上にある赤枠で囲まれたアカウントボタン

まず、右上のアカウントボタンをクリックします。

赤枠で囲まれたGoogleアカウント管理

「優先言語」を英語に変更します。
これで設定は完了です。

英語で問いかける

Gemini Ultraは日本語には対応していないため、英語で問いかけなければいけません。
試しに一度、日本語で問いかけてみましょう。

Gemini Ultraでは画像生成が可能ですが、Gemini Advancedでは画像生成ができません。
日本語で「猫がピアノを引く画像を生成してください」と問いかけてみます。

赤枠で囲まれた日本語での生成は利用可能ではないという返信

まだ利用できないという内容が返ってきました。
では次に、英語で問いかけてみましょう。

猫がピアノを弾く画像が4枚できる

画像を生成してくれましたね!
これで「Gemini Ultra」の使用に成功しました。

画像だけでなく、文章作成やデータ分析なども、Gemini Ultraのほうが優れています。英語で問いかけることで、Gemini Ultraが動作するので、ぜひ色々試してみてください。

Geminiウルトラができること

Gemini Ultraはテキスト、コード、画像、音声、動画など、さまざまな種類のデータを組み合わせて理解
し、処理することができる汎用性の高い生成AIです。

例えば複数の資料を読み込ませて内容を要約させたり、動画データの文字起こしや内容をまとめることも可能です。

画像生成については、「人間を生成できない」といった制限が現状ではありますが、今後のアップデートでどんどん利便性は上がっていく見込みです。

ChatGPTと比較して何が優れている?

ChatGPT超え、と言われるGemini Ultraですが…具体的に何がChatGPTよりも優れているのでしょうか?

現に僕はChatGPTからGeminiに乗り換えた1人なのですが…個人的に優れている理由は3つあります。

シンプルに価格が安い

ChatGPTの利用料金は20ドル。円安のため、2024年8月現在ではおよそ3,000円前後です。いっぽうGeminiの料金は月額2,900円。

「え?あんまり変わらなくない?」と思うかもしれないのですが、実はGeminiは、「Google one」というサブスクリプションサービスの、1つの特典なんです。Gemini Advanced利用のほかにも

  • Googleストレージの容量アップ
  • Googleフォトの編集機能利用可能
  • ファミリーでストレージの共有
  • ファミリーカレンダー機能の利用

といったサービスがあります。これにプラスしてGemini Advancedが使えるので、トータルで考えるとGPT-4の利用よりもかなりお得だと思います。

マーケティング関連での利用しやすさ

GeminiでもGPTでも「ハルシネーション」(事実と異なることを言う)ことがあります。しかし、Geminiでは「ソース」を確認することが可能です。

ソース確認が英語で出ている

上記の画像は、「GPTよりもGeminiが優れる点は?」という問いへの回答なのですが、どこからこの情報を引っ張ってきたのかというソースを確認することがGeminiでは可能です。

そもそもGeminiは「Google検索から情報を得てくる」というツールで、GPTは「インターネット上全てから情報を得てくる」というツールです。

情報量はGPTのほうが多いですが、その分、信憑性の担保が難しい。市場調査や競合調査などを行ううえでは、現段階ではソースが確認できるGeminiのほうが上だと思います。

Google製品との親和性が高い

僕がGeminiを使う理由で最も大きいのはこれです。僕は文章を書くときはGoogleドキュメント、表を作るときはGoogleスプレッドシート、広告で一番使用するのはGoogle広告、分析するのはGA4…と、Google製品ばかり仕事で使っています。

それらとの親和性だったり、利用方法などを聞くのに最も適した生成AIは言うまでもなくGoogleのGeminiです。

ちなみに、言語設定を英語にしてGoogle広告やGoogleドキュメントなどを開くと、Geminiのページに遷移しなくともGeminiが使えるようになっています。ぜひ、チェックしてみてください。

関連製品で生成の選択ができる

上記の画像のように、Google広告で見出しや画像をGeminiで生成できます。

まとめ

今回はGeminiウルトラの使用方法についてご紹介しました。ちなみに僕は英語ができないので、翻訳は「DeepL翻訳」でおこなっていました。もちろん、Geminiでも翻訳可能です。

Gemini Ultraは今後日本語でも利用できるようになる予定ですが、一足先にGemini Ultraを体感したい方は、ぜひ試してみてください。

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