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広告予算の着地予想を毎朝自動で出す|Google広告とMeta広告の式

グラフが映るノートパソコンと電卓、メモ帳が置かれたデスク

広告予算の着地予想(このペースなら月末にいくら使うことになるかの見込み)は、簡単な割り算で出せます。使用額を経過日数(その月のうち、データが確定している最新日の日にち)で割り、月の日数をかけた数字です。私はこの計算を毎朝自動で回し、預かっている全アカウントの予算表を朝の点検で必ず見ています。

式そのものは簡単です。外れるとしたら、原因は経過日数の取り方と、データの日付の扱いにあります。この記事では、実際に使っている式と判定の基準、着地予想がずれる3つの原因を紹介します。

広告予算の着地予想。使っている2つの式

毎朝の表に出しているのは、着地予想と、残りを均等に使うための1日あたりの金額です。式は次の2つです。

・着地予想 = 使用額 ÷ 経過日数 × 月の日数

・ピッタリ日割り(残りを均等に使うための1日あたりの金額)=(月予算 − 使用額)÷(月の日数 − 経過日数)

ピッタリ日割りの金額で今日から月末まで使えば、月予算ちょうどに着地します。

どちらの媒体でも式は同じです。違うのは使用額の取りどころです。Meta広告は日別CSV(表形式のデータファイル)の「広告費」、Google広告は日別CSVの「費用」を使います。両方を配信しているアカウントでは、2つを合算してから式に入れます。着地予想が予算を超えていれば下げ、足りなければ上げる、という目安です。

判定は、色で出す形にしました。着地予想が月予算の90〜110%に収まっていれば緑、外れていれば赤です。赤が付いたアカウントだけを見れば済むので、表が長くても朝の確認は数分で終わります。

予算表は要約せず、全アカウント分を毎朝出す

私は朝の点検で、この表を全アカウント分そのまま出させています。AIに要約させることも、赤の行だけ抜き出させることもしていません。

予算の使いすぎと使い残しは、広告運用で最も取り返しがつかないミスだと考えているからです。配信の設定は後から直せますが、使いすぎた広告費は戻りません。逆に使い残しは、その月の機会を丸ごと捨てたことになります。

日予算(1日あたりの平均として設定する金額。Google広告では「1日の平均予算」と呼びます)で管理しているアカウントも、同じ表に載せます。日予算にその月の日数をかけ、月予算に換算してから並べる形です。管理の仕方が違っても、表は1つにそろえています。

なお、予算の変更そのものは自動化していません。AIが出すのは表と提案までで、実際に日予算を触るのは私です。打ち合わせの議事録に新しい予算額が出てきたときも、設定を勝手に書き換えず、本人に確認してから直します。

着地予想がずれる3つの原因

■ 原因1:経過日数を「今日」で数えている
一番多いずれの原因は、経過日数の取り方です。

私は経過日数に、今日の日にちではなく、手元にあるデータの最新日の日にちを使っています。広告のデータは、当日分がすぐには確定しません。Google広告なら、朝の時点で最新が2日前まで、ということも起こります。

たとえば今日が20日で、データが18日までしか無いとしましょう。18日までの使用額を20で割ると、1日あたりの金額は実際より小さくなります。着地予想も低くなり、「まだ余裕がある」という読み違いにつながるのです。データの最新日で割れば、この読み違いは起きません。

■ 原因2:Google広告のタイムゾーン
アカウントによっては、Google広告のタイムゾーンが日本時間ではありません。そのときは、日予算の1日も現地の時刻で区切られます。GA4(Googleのアクセス解析ツール)やMeta広告は日本時間なので、日別で突き合わせると1日ぶんずれます。

ずれの中身は広告とGA4の数字が合わない4つの理由に書きました。着地予想への影響だけ言うと、予算の集計は月の合計で吸収されるので問題は出ません。日別の比較をするときだけ、日本時間の日付に読み替えず、同じタイムゾーンどうしで比べます。

■ 原因3:1日の費用は、日予算どおりにならない
Google広告の1日の費用は、設定した日予算をそのまま守るわけではありません。Google広告ヘルプの超過配信と 1 日の平均予算についてには、次のように書かれています。

> ある日のキャンペーンの費用が 1 日の平均予算の 2 倍になることもありますが、月末の時点で、1 日の平均予算の 30.4 倍を超える費用が発生することはありません。

つまり、日単位では2倍まで振れます。1日だけを見て「使いすぎだ」と判断すると、翌日には戻っていることがあります。着地予想を月単位で見ているのは、この振れに反応しすぎないためです。

毎朝出しても、確認は数分で終わる

全アカウント分の表と聞くと、確認に時間がかかりそうに見えます。実際は数分です。赤が付いた行だけ見れば済むように作りました。

計算そのものは、AIに書かせたプログラムが回しています。私がやるのは、赤い行をどうするかを決めることだけです。この予算表を含めて、広告運用をAIに任せている範囲の全体像は、広告運用のAI自動化で作った5つの層にまとめました。

まとめ

・着地予想は「使用額 ÷ 経過日数 × 月の日数」、ピッタリ日割りは「(月予算 − 使用額)÷(月の日数 − 経過日数)」

・判定は月予算の90〜110%で色を付け、赤の行だけ見れば済む形にする

・経過日数は今日の日にちではなく、データの最新日で取る

・タイムゾーンの違いと、1日の費用が日予算の2倍まで振れることを前提に、月単位で見る

まず今月の使用額を、データの最新日の日にちで割ってみてください。その1日あたりの金額に月の日数をかければ、着地予想が出ます。

この記事を監修した人

執筆:Claude Code スキル「ライティング君」

監修:岸本 成(合同会社1nd)

広告運用を起点に、SNS、ホームページ、店舗や施設での集客まで、全体の設計と実践を手がけています。

・2020年:広告運用者として活動を開始。SNSやGoogleマップの運用にも知見があり、広告以外の集客の相談にも数多く応えてきました

・2025年:AI導入支援事業を開始

・2026年6月:FDM(Forward Deployed Marketer。顧客の現場に入り、AIとマーケティングで集客の仕組みを作る専門家)として、集客支援の請負を開始。現在11のクライアント様で実施中

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