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動画編集者が広告運用を覚えると、単価の決まり方はどう変わるか

動画の編集画面と、広告の成果をグラフで示したノートパソコンが並ぶ机

動画編集者が広告運用を覚えると、単価の物差しが「1本いくら」から、広告費の何%・月額・成果1件いくらに変わります。作業の本数ではなく、広告を回した結果に値段が付く形です。

成果1件ごとに報酬が決まる形では、成果が出ない月の報酬も変わります。私はその契約で、報酬がほぼゼロになった月を経験しています。この記事で書くのは、単価の決まり方がどう変わるかを、上がる面と下がる面の両方から見た話です。

動画編集の単価は「1本いくら」で決まる

動画編集の仕事は、多くが1本いくらで値段が決まります。動画の長さや、カット・テロップ(画面に出す字幕)・効果音といった作業の範囲で、1本の額が変わる形です。

この決まり方では、編集が上手くなって速く作れるようになっても、1本の値段は変わりません。時間あたりの効率は上がりますが、受け取る額は本数に比例したままです。収入を増やすには、本数を増やすか、1本の値段を上げる交渉をするしかありません。

広告運用の値段は、広告費・月額・成果で決まる

「広告費の何%って、結局いくらなんですか?」と思いますよね。広告運用の仕事は、物差しがまったく違うんです。リスティング広告(Googleなどの検索結果に出る文字の広告)の運用代行を例にとります。この記事で取り上げる決まり方は次の3つです。

・料率型(使った広告費の何%かを受け取る形):リスティング広告の運用代行の場合、相場は広告費の20%前後とされる

・固定報酬型(広告費の額に関係なく、月額で一定の額を受け取る形):広告費が増えても報酬は同じ

・成果報酬型(申込みや購入など、成果1件ごとに決まった額を受け取る形):成果が出なければ報酬も出ない

料率型の相場は、費用相場の解説記事(2026年8月更新)に「『広告費の20%前後』が相場」とあります。書いたのは運用型広告の代理店で、リスティング広告も扱う会社です。記事では、時間単価型(作業時間で報酬が決まる形)を加えた4つに分けています。

3つに共通するのは、作った本数では値段が決まらないことです。編集と運用をまとめて受ければ、1本いくらの制作費とは別に、月ごとに続く運用の報酬が立ちます。単価が変わるというのは、この「月ごとに続く報酬」が加わるという意味なんです。

成果報酬型は、報酬がゼロになる月もある

「成果報酬なら、成果が出れば出るだけもらえるんでしょ?」と思うかもしれませんが、逆も同じだけ効きます。ここは、私の経験です。私は以前、高額の講座を販売する2社と成果報酬型で契約していました。報酬が出るのは講座の購入で、私が触れられたのは手前の無料登録までという契約です。2026年7月ごろ、どちらの案件も報酬がほとんど立たなくなりました。作業の手間だけが残った経緯は、成果報酬型で広告運用を受けるとき、先に決めておきたい3つのことにまとめています。

動画の作り手が運用まで受けるときも、確かめることは同じです。報酬の発生点が自分の担当の中にあるかを見ておくと、引き受けるリスクの大きさがわかります。

作る人が運用まで持つと、直しが人をまたがない

値段の話から少し離れて、仕事の中身の違いも書いておきます。私が作る側でやってきたのは動画ではなく、広告の文章です。運用側と作る側の両方に立つと、直しのやりとりがどこで止まるかが見えます。

作る人と運用する人が分かれていると、直しの指示が人をまたぎます。たとえば動画広告なら「この動画は最後まで見られていないので、中盤を短くしてほしい」という指示です。運用する人が数字を見て書き、作る人が受け取ります。

作る人が運用も持てば、数字を見た本人がそのまま動画を直せます。動画編集者が広告運用を覚える意味は、単価の形だけでなく、この直しの往復が自分の中で閉じる点にもあるんです。

最初に覚えるのは、数字の見方・パターンの作り方・審査のルール

広告運用は、広告費というクライアントのお金を預かる仕事です。入口は、いきなり広告費の配分を任されることではありません。自分が編集した動画広告の数字を、見せてもらうところから始めます。

見る数字は、次の3つで足ります。

・表示回数とは、広告が画面に表示された回数

・クリック率とは、表示された回数のうち、クリックされた割合

・コンバージョン数とは、申込みや購入など、広告の成果として数える行動の件数を指す

3つ目のコンバージョン数は、料率型や固定報酬型なら契約を続けるかの判断材料です。成果報酬型では、このコンバージョンが報酬の発生点と同じかどうかを先に確かめておきます。

数字を見られるようになったら、次は冒頭です。広告では、冒頭の数秒だけを変えた動画を何本か出して、どれが効くかを比べます。ショート動画の編集を受けている人なら、すぐにできる作業です。フックとは、動画の出だしで見る人の手を止めさせる掴みの部分です。型と秒数の配分は、リール広告の台本は6パート構成|秒数の配分とフックの6つの型にまとめています。

最後に知っておくのが審査です。広告には、媒体(Meta広告・Google広告など、広告を出す先のサービス)ごとの審査があります。医療や美容などでは使えない表現も多く、審査で止まれば、どれだけ良い動画でも配信できません。Meta広告の審査落ちを防ぐ「攻めと安全の2案」AIチェック運用では、私が使っているチェックの流れを紹介しています。

まとめ

動画編集者が広告運用を覚えると、値段の物差しが作業の本数から、広告の結果へ移ります。

・動画編集は1本いくら。速くなっても1本の値段は変わらない

・広告運用は料率型・固定報酬型・成果報酬型などで値段が決まる。リスティング広告の運用代行の場合、料率型の相場は広告費の20%前後

・成果報酬型は、報酬の発生点が自分の担当の外にあると、ゼロの月が出る

・作る人が運用も持つと、数字を見た本人がそのまま直せる

最初にやることは、次の動画広告の納品時に、表示回数・クリック率・コンバージョン数を見せてもらえるか聞くことです。

この記事を監修した人

執筆:Claude Code スキル「ライティング君」

監修:岸本 成(合同会社1nd)

広告運用を起点に、SNS、ホームページ、店舗や施設での集客まで、全体の設計と実践を手がけています。

・2020年:広告運用者として活動を開始。SNSやGoogleマップの運用にも知見があり、広告以外の集客の相談にも数多く応えてきました

・2025年:AI導入支援事業を開始

・2026年6月:FDM(Forward Deployed Marketer。顧客の現場に入り、AIとマーケティングで集客の仕組みを作る専門家)として、集客支援の請負を開始。現在11のクライアント様で実施中

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