• フリーランス
  • マーケティング
  • 企業担当者
  • 生成AI

FDMとFDEの違い|マーケの現場に入る2つの職種を4つの観点で比較

会議室のテーブルに向かい合う2台のノートパソコンと比較表のホワイトボード

FDE(Forward Deployed Engineer)は、自社の製品を顧客の業務に定着させるエンジニアです。FDM(Forward Deployed Marketer)は、集客の仕組みを顧客の中で作るマーケターを指します。2つの違いは、顧客の現場に持ち込むものと、成果を測る物差しです。

2つとも「顧客の現場に入り込む」という点は同じなので、並べると違いが見えにくくなります。私は広告運用の出身で、2026年6月からFDMとして仕事をしています。エンジニアではない立場から、2つの職種を4つの観点で比べました。

FDE(Forward Deployed Engineer)とは

FDE(Forward Deployed Engineer)は、顧客の現場に入り、製品の導入から定着までを一貫して支援するエンジニアです。デザイン会社グッドパッチの解説記事(2026年1月)では、次のように説明されています。

・定義:顧客の現場に数カ月間常駐し、プロダクトの導入から定着までを一貫して支援するエンジニア

・起源:2003年設立のデータ分析企業、パランティア・テクノロジーズが確立したモデル

・ゴール:顧客が自走できる状態

同じ記事では、従来のコンサルティング会社やシステム開発会社との違いも整理されています。FDEが現場で得た知見は、その案件で終わらず、自社の製品に還元されるという点です。日経クロストレンドの記事(2026年4月)では、米アクセンチュアと米マイクロソフトの取り組みも紹介されています。両社は、FDEの専門組織を発表しました。

FDM(Forward Deployed Marketer)とは

FDM(Forward Deployed Marketer)は、顧客の現場に入り、AIとマーケティングで集客の仕組みを作るマーケターです。FDEの考え方をマーケティングに持ち込んだ呼び方だと、私は理解しています。国内では、先の日経クロストレンドの記事で、マーケターの西口一希氏が取り上げました。

海外では、マーケティング企業のMyosinがFDMの仕事を4つの役割で整理しています。判断・構築・定着・引き継ぎの4つです。広告運用の実務をこの4つに当てはめた例は、FDM(Forward Deployed Marketer)とはで紹介しました。

FDMとFDEの違い。4つの観点で比べる

ここからは、FDEの定義と、FDMとしての私の実務を並べて比べます。FDMの側は、私自身の働き方に基づいた比較です。

■ 持ち込むもの
FDEが持ち込むのは、自社の製品です。顧客の業務に合わせて製品を導入し、使われる状態まで持っていきます。

FDMの私は、自社の製品を持っていません。道具は、広告の管理画面、LINEの配信ツール、Claude Code(作業の実行まで任せられるAIツール)などです。どれも顧客の環境に合わせて選んでいます。持ち込むのは、集客の仕組みを作る手順と判断の型です。

■ 成果の物差し
FDEの成果は、製品が顧客の業務に定着したかどうかで測られます。知見が自社の製品に戻れば、会社としての成果にもなるでしょう。

FDMの成果は、集客の数字で測られます。私の場合は、広告のCPA(1件の成果を得るのにかかった広告費)と、予約や問い合わせの数です。仕組みがどれだけ動いていても、この数字が動かなければ評価されません。

■ 必要な技術
FDEには、エンジニアとしての実装力が前提として求められます。グッドパッチの記事では、ビジネス・テクノロジー・クリエイティビティの3領域が挙げられていました。

FDMに、コードを書く力は必須ではないと私は考えています。私自身コードを書けず、すべてAIに書かせてきました。代わりに求められるのは、広告やアクセス解析のデータを読む力と、どこで人が確認するかを決める力です。

■ 所属と立ち位置
グッドパッチの整理では、FDEは製品を持つ会社に所属する形が前提になっています。私の理解では、所属先の製品を広めることと、顧客の課題を解くことを、同時に担う立場です。

FDMの形は、まだ定まっていません。私は特定の製品を持つ会社に属さず、複数の顧客の現場に入っています。特定の製品に縛られないので、顧客の環境に合う道具を選べます。

FDMとFDEの共通点。残すのは「顧客が自分で回せる状態」

違いがある一方で、2つの職種が目指すゴールは同じです。グッドパッチの記事は、FDEのゴールを「顧客が自走できる状態」と書きました。Myosinも、FDMの4つの役割の1つに引き継ぎ(Transfer)を挙げています。

私はこの引き継ぎを、まだ伸ばしている途中だと感じています。手順を指示書やスキル(AIに読ませる作業手順書)として残すところまでは、できるようになりました。顧客の社内チームが自分たちで仕組みを直せるところまで渡すのが、次の課題です。

FDMとFDE、どちらの道が合うか

2つの職種は、入り口の経験で分かれると私は考えています。

・コードを書けて、製品を持つ会社で働きたい人:FDE

・広告や集客の実務を知っていて、顧客の数字に責任を持ちたい人:FDM

私は後者でした。広告運用の経験があり、コードはAIに書かせられます。この組み合わせなら、エンジニアでなくても現場に入って仕組みを作れました。

まとめ

・FDEは自社の製品を顧客に定着させるエンジニア、FDMは集客の仕組みを顧客の中で作るマーケター

・違いは、持ち込むもの・成果の物差し・必要な技術・所属の4つ

・共通点は、顧客が自分で回せる状態を残すこと

どちらを目指すにしても、最初に確かめるのは自分の経験です。コードと製品に強ければFDEへ、集客の数字に強ければFDMへ進むのが近道になります。

この記事を監修した人

執筆:Claude Code スキル「ライティング君」

監修:岸本 成(合同会社1nd)

広告運用を起点に、SNS、ホームページ、店舗や施設での集客まで、全体の設計と実践を手がけています。

・2020年:広告運用者として活動を開始。SNSやGoogleマップの運用にも知見があり、広告以外の集客の相談にも数多く応えてきました

・2025年:AI導入支援事業を開始

・2026年6月:FDM(Forward Deployed Marketer。顧客の現場に入り、AIとマーケティングで集客の仕組みを作る専門家)として、集客支援の請負を開始。現在11のクライアント様で実施中

目的に合わせて、次のページもご覧ください。

・プロフィール

・集客支援をお探しの方へ

・AIを仕事にしたい方へ

【無料】そのまま使えるClaude Codeスキル集をプレゼント中

この記事で紹介したような、広告運用の実務で毎日使っているClaude Codeスキルを、公式LINEで無料プレゼントしています。

このサイトを運営する1ndでは、Claude Codeで広告運用の作業をほぼ自動化しています。その現場で実際に使っているWeb広告スキルを、そのまま使える形で配布しているものです。

プレゼントで得られるスキルの一例:

・Meta広告の審査チェック+言い回し変換(訴求をできるだけ残した版と、アカウント保護を優先した安全寄りの版の2案出し)

・Google広告の審査チェック(アカウントBANリスクの検出に特化)

・検索語句レポートから除外キーワード候補を自動抽出

・RSA(レスポンシブ検索広告)の広告文作成

・Google広告の品質スコア改善監査

・広告CSVの自動集計とレポート下地を作るスキルの作り方ガイド

・成果データから「次に試すべき訴求軸」を洗い出すコピー案出し

・画像生成AIでバナーを作るためのプロンプト設計

・動画広告の台本作成(複数の「型」テンプレート内蔵)

・LP改善の分析(広告データ×アクセス解析の突合)

受け取り方は簡単です。

・公式LINEを友だち追加する

・トーク画面で「スキル」とメッセージを送る

これだけで、現在使用しているWeb広告スキル一式をお受け取りいただけます。

BLOG LIST