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UTAGEのMCPをClaude Codeで使うステップ配信構築の手順と注意点

UTAGEとClaude CodeでLINEステップ配信を構築する様子

UTAGEのMCP(AIが外部のツールを操作する接続口)をつなぐと、LINEの配信設定からページの作成までをAIに任せられます。私はClaude Code(ファイル操作まで任せられるAIツール)につなぎ、認証・権限・一斉配信の3点でつまずきました。

UTAGEは、LP(広告の飛び先ページ)やメール、LINE配信、会員サイトをまとめて扱えるマーケティングツールです。API(外部のプログラムからツールを操作する窓口)とMCPは、2026年4月に公開されました。LINEのステップ配信とは、登録した人に、決めた順番でメッセージを自動で送る仕組みです。以下では、接続の手順と、つまずいた点への対策を順に見ていきます。

UTAGEのMCPでできること

公開時の発表では、MCPで操作できる範囲として次の機能が挙げられています(参考:コマースピック)。

・ファネル(集客から販売までの流れを、ページのつながりで組んだもの)の作成と管理

・LPなどのページの作成と中身の構築

・画像や動画などのメディアの管理

・メールとLINEの配信アカウント、シナリオ(UTAGEで配信の流れをまとめる単位)の管理

2026年9月時点で、私の環境にはさらに次の操作も表示されています。

・読者(シナリオに登録された配信先の人)へのラベル(読者を分けるための目印)付け

・LINEの自動応答(届いたメッセージに自動で返信する機能)

・イベント(セミナーなど)や会員サイトの管理

一方で、リッチメニュー(トーク画面の下部に表示されるメニュー)など一部の機能は、一覧の取得だけでした。シナリオも作成と一覧、統計の取得に限られ、更新や削除の操作は見当たりません。使う前に、MCPで何ができるかを操作の一覧で確かめておくと安全です。

UTAGEのMCPをClaude Codeにつなぐ手順

公式の接続ガイドに沿うと、つなぎ方は次のとおりです。

・接続先のURLは、https://api.utage-system.com/mcp

・Claude Codeの場合は、プロジェクトの設定ファイル(.mcp.json)にURLを登録する。初回の実行時にブラウザが開き、認証が行われる

・claude.ai(ブラウザ版のClaude)の場合は、設定のコネクター(外部ツールとの接続設定)からURLを追加する

・複数のアカウントをつなぐときは、URLの末尾に識別用の文字を付けて分ける(例:https://api.utage-system.com/mcp/main)

接続できたら、まずはファネルの一覧を取得するなど、読み取りだけの操作から試します。つなぐ前に、UTAGEのヘルプの注意書きも読んでおきます。API及びMCP経由の権限は、画面上で設定した権限より強い扱いです。触ってよい範囲は、接続の前に決めておきましょう。

UTAGEのMCP接続と権限の注意点

■ "接続済み"と表示されても、操作が1つも出ない
OAuthは、ブラウザでログインして利用を許可する認証方式です。UTAGEのMCPをClaudeのアプリやClaude Codeから使うには、OAuthによる認証が必要です。私はUTAGEを、claude.aiのコネクターとして登録していました。claude.aiで登録したコネクターは、Claude Codeの接続一覧にも出ます。ただし、Claude Codeにclaude.aiのアカウントでログインしている場合に限ります。その一覧でも"Connected"と出ていたのに、使える操作が1つも出てこなかったのです。

"Connected"は、接続先に到達できたという意味にすぎませんでした。ブラウザでの認証が済むまでは、操作を使えない状態です。認証にはブラウザでの操作が要るため、人が画面の前にいない自動実行では認証できない点にも注意しましょう。

■ オペレーターには"API設定"の権限が必要
オペレーター(作業者向けに追加するアカウント)で認証すると、「403 | APIへのアクセス権限がありません。」と表示されることがあります。この場合は、オペレーターの権限でAPI設定を利用可にする必要があります(参考:UTAGEヘルプ)。

■ 同じブラウザで複数のアカウントに同時ログインできない
複数のアカウントはURLを分ければつなげますが、認証時のログインは1つずつです。UTAGEは、同じブラウザで複数のアカウントに同時ログインできません。認証の前に、どのアカウントにログインしているかを確かめることが大切です。別の環境を開いたままにしないようにしましょう。

■ APIとMCPの権限は、ほかの権限設定より強い
UTAGEのヘルプには、API及びMCP経由であれば「他の権限設定を無効化する非常に強力な権限」だと明記されています。画面上で売上機能などを利用不可にしていても、MCPからは届いてしまうということです。

そこで私は、MCP経由では売上や決済のデータを参照しないと決めています。触るのは、LINEの配信、シナリオ、ラベル、ページだけです。

ステップ配信の構築は、設計とUTAGEへの登録を作業台帳で分担する

構築は、設計と投入(UTAGEへの登録作業)を分ける段取りで組んでいます。

・配信の流れ、分岐条件(読者の反応によって送る内容を分ける条件)、原稿をClaude Codeで確定させる(設計の進め方はLINEステップ配信の設計のやり方

・UTAGEへ入れる順番どおりに項目を並べた"作業台帳"を作る

・MCPにつないだAIに、作業台帳を上から順に投入させる

・最後にテスト送信で動きを確かめる

作業台帳には、次の順で項目を並べます。

・接続先の確認

・シナリオ

・ラベル

・ページ

・配信本文

・分岐条件

・配信を止める条件

・テストの手順

URLがまだ決まっていないメッセージは、下書きとして登録する形です。

投入を担うAIへの指示書では、次の3つを禁止しています。

・配信を開始すること

・既存のデータを変更すること

・売上のデータを参照すること

あわせて、作業の最初に"接続先がどのアカウントか"を確認させます。既存の読者のラベル付け替えは、投入とは別の作業という位置づけです。

UTAGEのLINEステップ配信でハマった落とし穴

MCPとは別に、UTAGEのLINE配信そのものにも、知らないと事故になる仕様がありました。

■ 一斉配信は、シナリオの読者にしか届かない
UTAGEの一斉配信は、シナリオに読者として登録された人だけが対象です。連携より前から友だちだった人には届きません。配信の前に、対象者の人数を必ず確認します。

届かない理由と、既存の友だちを読者に移す手順は、一斉配信がLINE友だちに届かない理由と移行手順にまとめました。

■ 既存の読者のラベルは、CSVで更新できない
読者の追加とラベルの付け替えにも、制限があります。CSVでの一括追加は、新規の追加専用です。既存の読者のラベル更新には対応していないため、ラベルの付け替えは画面の操作かMCPで行います。なお、LINE公式アカウント側で配信対象を絞るなら、チャットタグで除外配信するやり方という手もあります。

■ 一律応答は1件しか動かず、既存の通知を止める
自動応答の中でも"一律応答"は、どんなメッセージにも同じ内容で応答する設定です。一律応答には、注意すべき仕様が2つあります。

1つ目は、並び順で最初の1件しか動かないことです。2本目を足しても動きません。

2つ目は、通知への影響です。UTAGEには、LINEで届いたメッセージをチャットツールへ知らせる通知設定があります。ところが、自動応答が発動したメッセージは既読の扱いになり、この通知の対象から外れます。私は一律応答を1本追加したことで、以前から動いていた受信通知を4日間止めてしまいました。

通知が来ない状態は、気づくまでに時間がかかります。いまは自動応答を作る前に既存の設定を確認し、作ったあとはテスト送信で通知が届くかを確かめています。

■ PDFはUTAGEから送れない
LINEでPDFを送りたい場合、UTAGEからは送れません。PDFは、LINE公式アカウントの1対1のチャット画面から送る必要があります。資料をLINEで渡す設計にするなら、手作業での返信を前提に組み立てましょう。

まとめ

・UTAGEのMCPで、ファネル、ページ、LINE配信のシナリオなどをAIから操作できる。できない操作もあるので一覧で確かめる

・接続はURLを登録してブラウザで認証する。"Connected"でも認証前は使えず、オペレーターにはAPI設定の権限が要る

・APIとMCPの権限はほかの設定より強いので、触る範囲を自分で決めておく

・設計と原稿はClaude Codeで固め、作業台帳の順にMCPで投入する。配信開始と既存データの変更は禁止にする

・一斉配信は読者だけ、一律応答は通知を止める、PDFはUTAGEから送れない

この記事を書いた人

岸本 成(合同会社1nd)

広告運用を起点に、SNS、ホームページ、店舗や施設での集客まで、全体の設計と実践を手がけています。

・2020年:広告運用者として活動を開始。SNSやGoogleマップの運用にも知見があり、広告以外の集客の相談にも数多く応えてきました

・2025年:AI導入支援事業を開始

・2026年6月:FDM(Forward Deployed Marketer。顧客の現場に入り、AIとマーケティングで集客の仕組みを作る専門家)として、集客支援の請負を開始。現在11のクライアント様で実施中

目的に合わせて、次のページもご覧ください。

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