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Microsoft ClarityのAPIは直近3日|広告のデータを毎朝ためる手順

Microsoft Clarityのデータを広告運用で分析するデスク風景

Microsoft ClarityのAPI(数字を外部から取り出す窓口)で取れるのは、直近3日分のデータだけです(2026年9月に確認)。毎朝1回ためていけば、LP(広告をクリックした人が着地するページ)の数字を、あとから好きな期間で振り返れます。

Microsoft Clarityは、Microsoftが提供するアクセス解析ツールです。サイトを訪れた人がページのどこまでスクロールしたか、反応しない場所がクリックされたかなどを記録できます。私は複数のクライアントのサイトに設置し、データを広告の数字と並べて見ています。この記事で紹介するのは、APIの制限と、毎朝データをためる仕組みの作り方です。

Microsoft Clarityで見られる数字

Clarityのデータは、画面で見るだけでなく、APIでも取り出せます。公式の資料に載っている指標の例は、次のとおりです(参考:Clarity Data Export API)。

・スクロール深度:ページのどこまで読まれたか

・エンゲージメント時間:ページに滞在して操作していた時間

・デッドクリック:反応しない場所がクリックされた回数

・レイジクリック:同じ場所が短い間に何度もクリックされた回数

・クイックバック:ページを開いてすぐに前のページへ戻った回数

広告のLPを直すときは、こうした数字が"どこで読むのをやめたか"を探す手がかりになります。

Microsoft Clarityの設置と、APIトークンの発行

■ Googleタグマネージャー(GTM)で全ページに設置する
私は、ClarityをGTM(計測用のコードをまとめて管理するGoogleのツール)経由で設置しています。Clarityでプロジェクトを作り、表示された設置コードをGTMのカスタムHTMLタグに入れました。そのタグを、全ページで配信します。

■ APIトークンを発行する
APIでデータを取るには、APIトークン(APIを使うための鍵)が必要です。発行できるのは、プロジェクトの管理者だけです。プロジェクトの設定にあるData Exportの画面から、新しいトークンを発行します。

発行されたトークンは、その場でコピーして保管するのが安全です。私の手順書も、画面を閉じると再表示できない前提で書いています。公式の資料では、アクセス権のあるメンバーが外れたときに、トークンを入れ替えるよう推奨されています。

広告運用でつまずく"3日の壁":APIは直近3日分しか取れない

Clarityのデータを自動で集めるうえで、特に注意したいのがAPIの制限です。公式の資料に書かれている主な制限は、次のとおりでした(2026年9月に確認)。

・取得できる期間:直近1〜3日(24・48・72時間)

・リクエストの回数:1つのプロジェクトにつき1日10回まで

・1回で指定できる分け方(ディメンション):最大3つ

・返ってくる行:最大1,000行で、続きのページは取得できない

・時刻:UTC(協定世界時)

つまり、APIでは3日より前のデータを後から取り直せません。月次のレポートにClarityの数字をAPIで使いたいなら、月が終わってから取りに行くのでは間に合わないということです。

Microsoft Clarityのデータを毎朝ためる手順

制限に合わせて、私はClarityのデータを毎朝自動で取得し、ためていく仕組みを作りました。手順は次の5つです。

・Clarityのプロジェクトを作り、APIトークンを発行して、自動取得を先につないでおく

・毎朝1回、APIで直近の分を取得する

・取得した結果を、その日のJSON(プログラムが読み書きしやすい形のファイル)として残す

・分析用に、累積のCSV(表形式のデータファイル)へ追記する

・数字を使うときは、取れている期間を添える

手順1と手順2は、接続の早さと取りに行く回数の話です。APIでは、自動取得をつなぐ前の期間をさかのぼれません。LPを直す予定がある案件ほど、計測の接続を先に済ませておく価値があります。取得は毎朝1回で、前日までの分を取りに行く形です。リクエストの回数には1日10回の上限があるため、取りたい分け方の数だけ回数を使う設計にしておきます。

手順3と手順4では、残し方を2つに分けました。その日のJSONには、4種類の数字を保存しています。サイト全体、ページのURL別、デバイス別、流入元別の4つです。1回のリクエストで指定できる分け方は最大3つなので、この4種類は別々のリクエストとして取りに行きます。

URL別のデータは、LPごとにスクロール深度やデッドクリックの数を比べる材料になりました。デバイス別では、スマホとパソコンで読まれ方が違うかを確かめられます。流入元別で見るのは、広告やSNSなど、どこから来た人の数字かという切り分けです。日ごとのJSONをそのまま集計に使うと手間がかかるので、同じ数字を累積のCSVにも追記し、推移はCSVの側で見ています。

手順5は、数字の見せ方です。Clarityの数字を出すときは、"◯月◯日から◯日分"と期間を添えます。自動で取り始めた日より前は埋められないため、期間を書かないと、少ない日数の数字を長い期間の数字と見比べてしまいます。もう1つ気をつけているのが、日付の区切りです。APIの結果はUTC(協定世界時)で返るため、日本時間の日付とは区切りがずれます。

データが毎朝そろうと、広告の数字や、GA4(Googleのアクセス解析ツール)の数字と並べて見られるようになりました。広告データの自動収集については、広告データの毎朝自動収集をClaude Codeで作った話で紹介しています。この収集が広告運用のどこに位置づくかは、広告運用のAI自動化の全体像で5つの層に分けて整理しました。

まとめ

・Microsoft ClarityのAPIで取れるのは直近1〜3日分だけ(2026年9月に確認)。1日10回、最大1,000行の制限もある

・さかのぼれないので、毎朝1回取得して、日ごとのJSONと累積のCSVにためる

・ためる数字は、サイト全体、ページのURL別、デバイス別、流入元別の4種類

・設置はGTM経由、APIトークンはプロジェクトの管理者が発行し、その場でコピーして保管する

・数字を出すときは、取れている期間を添える。APIの結果はUTC区切りで返る

この記事を書いた人

岸本 成(合同会社1nd)

広告運用を起点に、SNS、ホームページ、店舗や施設での集客まで、全体の設計と実践を手がけています。

・2020年:広告運用者として活動を開始。SNSやGoogleマップの運用にも知見があり、広告以外の集客の相談にも数多く応えてきました

・2025年:AI導入支援事業を開始

・2026年6月:FDM(Forward Deployed Marketer。顧客の現場に入り、AIとマーケティングで集客の仕組みを作る専門家)として、集客支援の請負を開始。現在11のクライアント様で実施中

目的に合わせて、次のページもご覧ください。

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