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Meta広告のクリエイティブをAIで評価|47本で相関はほぼゼロ

広告バナーの一覧とスコアの数字が並ぶ画面と散布図のメモ

配信済みのMeta広告クリエイティブ47本について、AIが付けた点数と実測を突き合わせました。実測として使ったのは、クリック率(表示された回数のうちクリックされた割合)です。結果は相関係数(2つの数字がどれだけ連動するかを示す値)で -0.072 から 0.022 の範囲。ほぼ連動していません。

「過去の成果をAIに学ばせて、次に当たるバナーを予測する」という発想は、1案件47本というデータ量では成立しませんでした。この記事では、私が何をどう測ったか、どこに限界があったか、そのうえでAIをクリエイティブのどこまで使うかを書きます。

AIの点数と実測のクリック率は、ほぼ連動しなかった

測ったのは、AIが付けた点数と、クリック率の相関です。相関係数は -0.072 から 0.022 の範囲に収まりました。

相関係数は、1に近いほど2つの数字が一緒に動き、-1に近いほど反対に動き、0なら無関係を意味します。0の近くに並んだということは、「点数が高いバナーほどクリックされる」という傾向が見えなかったということです。

4項目のうち、符号(相関係数がプラスかマイナスか)が負のものと正のものが混ざりました。点数が高いほどクリック率が下がる向きと、上がる向きの両方が出たということです。どちらも0の近くなので、向きそのものにも意味を置けません。

点数が高いバナーが当たることもあれば、低いバナーが当たることもありました。配信前にAIの点数で順番を決めても、実測の並びとは関係がありません。

AIに点数を付けさせた4つの項目

対象は、ある案件で配信済みのMeta広告クリエイティブ47本です。私の狙いは、AIの点数で配信前の選別ができるようにすることでした。AIに点数を付けさせた項目は、次の4つです。

・訴求の具体性

・緊急性の強さ

・数字が入っているかどうか

・動画かどうか

4項目それぞれの点数と、実測のクリック率との相関を取りました。結果は4項目とも、相関係数が0の近くに並びます。

訴求タイプ別に分けても、差は出なかった

点数だけでなく、訴求のタイプでも分けてみました。価格訴求・感情訴求・好奇心・権威の4分類です。

分類ごとにクリック率の中央値(数字を並べたときの真ん中の値)を出したところ、意味のある差は見つかりませんでした。ただし好奇心は6本、権威は3本と本数が少なく、この2つについては差があっても見えない状態です。

訴求を別の軸(機能・情緒・社会的)で棚卸しする方法は、広告の訴求の出し方に書いています。

この検証には、3つの制約がある

この結果を「AIでは予測できない」と一般化するのは早いので、条件を先に書いておきます。

・AIに渡した材料は広告名だけです。画像が残っていなかったため、バナーそのものをAIに見せていません

・成果の指標にはクリック率を使いました。コンバージョン(成果として数える行動)の定義が一部確定していなかったため、CPA(1件の成果を得るのにかかった広告費)ではなくクリック率で見ています

・データは1案件の47本です。別の案件や、もっと多い本数なら違う結果が出る余地があります

つまりこれは下限の検証です。実物のバナーを読ませれば、結果が変わる可能性は残っています。それでも、いま手元にある条件では当てられませんでした。

AIをクリエイティブのどこまで使うか

この検証のあと、使いどころを2つに分けました。

意味の仕分け(検索語句の分類のように、言葉の意味を読んで区分けする仕事)には使います。

成果の予測と、点数による足切りには使いません。配信前に点数でバナーを落とすと、実測では当たったかもしれないものを捨てることになります。

バナーを作る側でAIを使うのは、別の話です。構図やコピーの案出しには引き続き使っています(画像生成AIでバナーを作るプロンプト設計)。

点数で選別したい場合は、先に自分のデータで相関を確かめます。他社の事例ではなく、自分が運用しているアカウントの実測と突き合わせる手順です。

まとめ

・配信済みのMeta広告クリエイティブ47本で、AIの点数と実測のクリック率の相関は -0.072 から 0.022。ほぼ無相関

・訴求タイプ別(価格・感情・好奇心・権威)のクリック率の中央値にも、意味のある差は出なかった

・制約は3つ。AIに渡したのは広告名だけ、指標はCPAではなくクリック率、データは1案件47本

・AIは意味の仕分けに使う。成果の予測と点数での足切りには使わない

・点数で選別したいなら、先に自分のアカウントの実測と相関を取る

次に手を付けるところを1つ選ぶなら、配信済みクリエイティブの一覧を出し、AIの点数と実測を並べて相関を見る作業です。1案件分のデータがあれば、同じ検証ができます。

この記事を監修した人

執筆:Claude Code スキル「ライティング君」

監修:岸本 成(合同会社1nd)

広告運用を起点に、SNS、ホームページ、店舗や施設での集客まで、全体の設計と実践を手がけています。

・2020年:広告運用者として活動を開始。SNSやGoogleマップの運用にも知見があり、広告以外の集客の相談にも数多く応えてきました

・2025年:AI導入支援事業を開始

・2026年6月:FDM(Forward Deployed Marketer。顧客の現場に入り、AIとマーケティングで集客の仕組みを作る専門家)として、集客支援の請負を開始。現在11のクライアント様で実施中

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