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法改正を営業とコンテンツの仕掛けどきに変える|制度カレンダー

カレンダーが映るノートパソコンと、壁のカレンダーと分厚い本が並ぶ机

法改正や補助金の情報をマーケティングに使うなら、並べる軸は施行日ではなく「自分が動き始める日」です。私はこの日付を逆算日と呼び、制度を1枚の表にまとめました。いまは54件が並んでいます。

施行日の一覧なら、役所のサイトにも士業のサイトにもあります。それを見ても提案が動き出さないのは、日付が「変わる日」であって「動く日」ではないからです。この記事では、制度の情報を営業とコンテンツの予定に変えるための作り方を紹介します。

法改正を並べる軸は、施行日ではなく逆算日

逆算日は、原則として施行日の6ヶ月前に置いています。制度が変わる前に、対象の人が準備を始めるからです。準備の相談が出てくる時期に記事や提案が用意できていないと、変更の当日に気づいても遅くなります。

日付にできない制度もあります。すでに施行されたものは「施行済・対応期」、常に効いているものは「常時」として、同じ表に並べました。

制度カレンダーに必ず入れている列

表の実体は、1枚のCSV(表形式のデータファイル)です。表示用のページはそこから自動で作り直す形にして、正しい情報はCSVだけに置いています。複数の場所に同じ情報があると、片方だけ古くなるからです。

1行につき、次の情報を必ず埋めています。

・一次情報(制度を決めた側が出している情報)のURL:省庁、e-Gov(国が運営する法令のサイト)、官報のページ。埋まらない行は表に追加しない

・対象:影響を受ける具体的な人物像。「中小企業」で止めず、判断の分かれ目になる条件まで書く

・想定ニーズ:対象に起きる変化。納品物の名前を並べず、文章で書く

・やさしい解説:中学生が読んでわかる言葉で、4行だけ書く

やさしい解説の4行は、「なにが変わる」「いつから」「だれに関係する」「法令が求めていること」で固定しました。一次情報を読んでも意味が取れない、という状態を埋めるための列です。

想定ニーズの列は、空欄のままにすることがあります。空欄は「知っておくだけで、商売にはつながらない情報」という印です。無理に埋めると、どの制度も提案につながるように見えてしまいます。

確度は4段階。客先に出すものを分ける

制度は、確度(どこまで決まっているかの段階)によって扱いを変えています。

・A:法律や政省令(法律の細かい部分を決める命令)が公布(内容が正式に決まって発表されること)済みで、施行日が確定している。クライアントに言ってよい

・B:法案が国会に提出済み、または税制改正大綱(翌年度の税制の方針をまとめた文書)や閣議決定(内閣の会議で正式に方針を決めること)に載っている。「予定」と明記すれば言ってよい

・C:審議会や検討会(役所が専門家を集めて開く会議)で議題に上がった段階。自分の観測用で、外には出さない

・定例:毎年決まった時期に出るもの。時期が来たら中身を確認して、個別の行を起こす

判定に迷ったら、低いほうに倒す決まりです。確度を上げるのは、一次情報で確認できたときだけにしています。

表示用のページも、この確度で作り分けました。自分用には全件を出し、クライアントに見せる用からは確度Cを除いています。Cの制度を早い段階で客先に持ち込むと、決まったことのように伝わってしまうためです。

解説の書き方にも決まりがあります。「〜すべき」「〜した方がいい」とは書きません。書けるのは「法令がこう定めている」までです。数字を出すのも、一次情報で確認できた場合だけにしています。

朝の点検には、30日以内に動くものだけ出す

制度の情報は、ためるほど読まなくなります。そこで私は、毎朝の点検に出す条件を絞りました。今日から30日以内に、施行または動き出し(逆算日)が来るものだけです。

0件の日は「1ヶ月以内の制度の出来事はなし」の1行で終わらせます。無いものを膨らませないためです。確度Cは、朝の点検にも出しません。

もう1つ決めているのは、制度は提案の材料であって、今日やることそのものではない、という扱いです。出てきた制度のうち、クライアントに話す価値があると判断したものだけを、一次情報のURLを添えて持っていきます。毎朝の点検を含む自動化全体の組み立ては、広告運用のAI自動化で作った5つの層で紹介しました。

作って分かった落とし穴

表示用のページでは、2回壊しました。どちらも、見た目だけが「空」になる壊れ方です。

1回目は、カードの種類ごとに中の作りが違うのに、同じ指定でまとめて処理していたことが原因でした。2回目は、日付の解釈が世界標準時になっていて、締切までの残り日数が1日ずれていました。

どちらも、ページを開くと一見それらしく表示されます。カレンダーの中身だけが出てこないので、文字列の検査では見つかりませんでした。いまは、ブラウザで実際に開いて描画を確かめるテストを必ず通しています。

もう1つの落とし穴は、出典です。制度の解説記事やまとめ記事だけを見て行を起こすと、条件や日付が丸められていることがあります。必ず省庁のページに当たってから追加する決まりにしました。

まとめ

・制度は施行日ではなく逆算日(原則は施行日の6ヶ月前)で並べる

・1行に一次情報URL、対象、想定ニーズ、やさしい解説を必ず入れる。商売につながらない行は想定ニーズを空欄にする

・確度A・B・C・定例で扱いを分け、客先に見せるものから観測段階のものを外す

・朝の点検に出すのは30日以内に動くものだけ。0件の日は1行で終わらせる

手元に気になっている法改正が1つあれば、施行日から6ヶ月引いた日をカレンダーに入れてください。その日が、記事や提案を用意し始める日です。

この記事を監修した人

執筆:Claude Code スキル「ライティング君」

監修:岸本 成(合同会社1nd)

広告運用を起点に、SNS、ホームページ、店舗や施設での集客まで、全体の設計と実践を手がけています。

・2020年:広告運用者として活動を開始。SNSやGoogleマップの運用にも知見があり、広告以外の集客の相談にも数多く応えてきました

・2025年:AI導入支援事業を開始

・2026年6月:FDM(Forward Deployed Marketer。顧客の現場に入り、AIとマーケティングで集客の仕組みを作る専門家)として、集客支援の請負を開始。現在11のクライアント様で実施中

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