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LINEのリッチメニューを会員種別で出し分ける設計と同期の条件

3台のスマートフォンがそれぞれ違うメニュー画面を表示している机

LINEのリッチメニュー(トーク画面の下に固定で出るメニュー)は、友だちの状態ごとに出し分けられます。私が設計した案件では、未登録・無料会員・有料会員の3種類を用意しました。

出し分けの狙いは、見た目の最適化だけではありません。ステップ配信(登録した人へ順番に自動で送るメッセージ)の通数を減らし、そのぶんをメニューで補うためです。この記事では、3種類の構成と、会員種別を同期する条件を紹介します。

リッチメニューを3種類に分けた構成

会員制の学習サービスで作った構成は、次のとおりです。

・未登録の人:無料登録、人気ランキング、近日開催のセミナー

・無料会員:会員ログイン、人気の連載、セミナー案内か無料動画

・有料会員:会員ログイン、見逃し配信、人気ランキング、連載

未登録の人には、無料登録を先頭に置きました。会員になった人には、登録の案内が消え、中身へ入る導線が並びます。有料会員だけボタンが4つあり、見逃し配信が加わる形です。

切り替えは、会員種別のラベルで行います。ラベルは、最初のアンケートに答えてもらったタイミングで付けます。

ステップ配信を減らして、メニューで補う

この設計にした理由は、ステップ配信の通数を減らしたかったからです。

前の案は、15通を詰め込む形でした。先方からは「くどい」という指摘があり、シナリオを3本に分けて、それぞれ必要な本数まで削っています。

減らすと、伝えきれない情報が出ます。そこを埋めるのがリッチメニューです。見たい人がタップして見に来る場所に置き、配信では送りません。この切り分けです。

メニューのタップは、配信通数を消費しない

もう1つの理由が、費用です。

LINE公式アカウントは、プランごとに月額の固定費と、無料で送れる通数が決まっています。たとえばスタンダードプランは、月額1万5千円(税別)で3万通です。無料の枠を超えて配信できるのはスタンダードプランだけで、超えた分は従量の課金です。友だちが数千人いるアカウントでは、ステップ配信と一斉配信だけで上限に近づきます。

リッチメニューのタップは、この通数を消費しません。常に置いておける案内をメニューへ移すと、通数の枠を本当に届けたい配信に回せます。

配信の通数が増えすぎて困っているなら、まずメニューに逃がせる情報を探すのが早いと考えています。

会員種別をどう同期するか

出し分けで難しいのは、デザインではなく同期です。誰が無料会員で、誰が有料会員かを、配信ツール側が知っている必要があります。

私が本命に置いたのは、LINEのuserId(LINEが友だちごとに発行する識別子)をキーにした日次の同期です。成立する条件は3つあります。

・会員サイトのLINEログインが、公式アカウントと同じプロバイダー(LINEの管理単位)にあること

・会員サイト側が、Webhook(LINEから自社のサーバーへ受信を知らせる仕組み)を使っていないこと

・userIdと会員種別を、日次で書き出せること

2つ目が引っかかると、配信ツールとの併用でつまずきます。なお、LINEログインそのものはWebhookを使わないので、配信ツールと競合しません。

配信ツール側にも制約があります。CSV(表形式のデータファイル)の一括追加は新規の追加だけで、すでに登録されている人のラベル更新はできません。更新は管理画面から行うか、API(サービスの機能をプログラムから呼び出す仕組み)を使います。

既存の友だちは、配信ツールの読者ではない

見落としやすいのが、移行前からいる友だちの扱いです。

LINE公式アカウントで友だちになっている人は、配信ツール側の読者として登録されているとはかぎりません。そのままステップ配信を組んでも、既存の友だちには届きません。

そこで最初のアンケートは、LINE公式アカウントから一斉配信し、ボタンの飛び先を配信ツールの登録用URLにしています。詳しい経緯は、UTAGEの一斉配信がLINE友だちに届かない理由に書きました。

ステップ配信そのものの設計手順は、LINEステップ配信の設計のやり方にまとめています。

まとめ

・リッチメニューは、未登録・無料会員・有料会員の3種類に分けて出し分ける

・切り替えは会員種別のラベル。付与のきっかけはアンケートの回答

・ステップ配信を減らし、常設の案内はメニューへ移す。タップは配信通数を消費しない

・会員種別の同期は、LINEのuserIdをキーにした日次同期。プロバイダーと通知の仕組みの条件を先に確認する

いま組んでいるステップ配信の中から、「いつ見てもいい情報」を1通ぶん選んでください。その内容は、メニューに置き換えられます。

この記事を監修した人

執筆:Claude Code スキル「ライティング君」

監修:岸本 成(合同会社1nd)

広告運用を起点に、SNS、ホームページ、店舗や施設での集客まで、全体の設計と実践を手がけています。

・2020年:広告運用者として活動を開始。SNSやGoogleマップの運用にも知見があり、広告以外の集客の相談にも数多く応えてきました

・2025年:AI導入支援事業を開始

・2026年6月:FDM(Forward Deployed Marketer。顧客の現場に入り、AIとマーケティングで集客の仕組みを作る専門家)として、集客支援の請負を開始。現在11のクライアント様で実施中

目的に合わせて、次のページもご覧ください。

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