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UTAGEの一斉配信がLINE友だちに届かない理由|移行する5つの手順

UTAGEとLINE公式アカウントの配信の移行を整理するデスクの風景

UTAGEは、LINEやメールの配信をまとめて扱えるマーケティングツールです。LINE公式アカウントとつなぐと、UTAGEからLINEの一斉配信を送れるようになります。ただ、配信の出口をUTAGEに移しただけでは、LINE公式アカウントの友だち全員には届きません。

私が受けた相談でも、UTAGEへ配信を移せば全員に届く、という前提で話が進んでいたことがありました。この記事では、一斉配信が届かない理由と、友だちをUTAGEへ移行する手順を、公式ヘルプに沿って紹介します。

UTAGEの一斉配信が届くのは、シナリオの読者だけ

UTAGEで配信の流れをまとめる単位が、シナリオです。シナリオに登録された配信先の人は、読者と呼ばれます。

UTAGEのLINE一斉送信は、シナリオの読者全員に送る機能です(参考:UTAGEヘルプ:LINE一斉送信方法)。配信条件(送る相手を絞り込む条件)を設定しなければ、そのシナリオの登録者全員に届きます。LINE公式アカウントの友だちでも、シナリオの読者でない人は対象外です。

LINEの友だちがUTAGEの読者にならない2つの理由

■ 理由1:導入前からの友だちは、行動するまでUTAGEに現れない
UTAGEを入れる前からいる友だちは、UTAGEのLINE友だち一覧にすぐには表示されません。登録のきっかけは、本人がメッセージやスタンプを送るか、移行用のリンク(UTAGEで発行するURL)を押したときです。ヘルプでの正式な名前は、"他システムからのLINE友だち移行リンク"です。本人が行動すると、あらかじめ指定したシナリオへ登録されます(参考:UTAGEヘルプ:シナリオ設定について)。そのため、案内をしないと、UTAGE側に現れないままの友だちが残ります。

■ 理由2:一覧に表示されていても、シナリオに未登録なら届かない
この自動登録の対象は、UTAGEのLINE友だち一覧にまだ表示されていない友だちだけです。一覧に表示されていても、シナリオに登録されていない友だちには、一斉配信は届きません。こうした友だちは、友だちの詳細ページから、シナリオへ個別に追加登録できます(参考:UTAGEヘルプ:友だち詳細ページ)。

LINE公式アカウントからUTAGEへ移行する5つの手順

移行の手順で使う言葉を、先に2つ説明します。合算用のシナリオとは、複数のシナリオの読者をまとめて一斉配信するためのシナリオです。アクションとは、シナリオへの登録などをUTAGEに自動で行わせる設定です。2つの理由をふまえると、移行は次の5つの手順で進めます。

・読者を集める合算用のシナリオを作る

・既存の各シナリオに、合算用のシナリオへ登録するアクションを追加する

・導入前からの友だちの登録先に、合算用のシナリオを指定する

・LINE公式アカウントから、移行用のリンクを案内する

・一覧にいてシナリオに未登録の友だちを登録する

■ 手順1:合算用のシナリオを作る
まずは、合算用のシナリオを1本作ります(参考:UTAGEヘルプ:全てのシナリオに一斉配信する方法)。

■ 手順2:既存のシナリオに、合算用へ登録するアクションを追加する
ヘルプで案内されている設定は、種類が"シナリオ遷移"、動作が"シナリオに登録"です。登録先には合算用のシナリオを選び、重複登録は"禁止する"を選びます。"禁止する"の選択肢は、登録を解除済みの人を再登録するかどうかで分かれた2種類です。このアクションを追加したシナリオに登録した人は、合算用のシナリオにも自動で登録されます。

すでに各シナリオにいる読者は、シナリオの"予約中"から"アクション追加"を押して登録します。このとき、実行のタイミングで選ぶのは"今すぐ"です。保存するとすぐに移行が始まるため、設定を見直してから保存するのが安全です。

■ 手順3:導入前からの友だちの登録先に、合算用のシナリオを指定する
LINEアカウント設定のシナリオ設定には、"システム導入前からの友だちが登録されるシナリオ"という項目があります。ここに合算用のシナリオを指定しておくと、行動した友だちが合算用のシナリオに登録される流れです。この項目が未設定のままだと、登録先のシナリオがないため、配信できない状態になります。その場合は、後から手動でのシナリオ登録が必要です(参考:UTAGEヘルプ:既存のLINE友だちの移行)。設定を変える前に、現在の設定値を控えておくと、元に戻しやすくなります。

■ 手順4:LINE公式アカウントから、移行用のリンクを案内する
移行用のリンクは、UTAGEの左メニューの"LINEアカウント"から作ります。"他システムからの移行リンク"を開き、"追加"を押す手順です。管理名称と、遷移先のURL(リンクを押した人が移動するページ)を入力して保存すると、案内に使うURLができます。

導入前からの友だちは、まだUTAGEの一斉配信の対象外です。そのため、作ったURLは、LINE公式アカウント側からメッセージで配信します。押した人は、UTAGEに登録され、手順3で指定したシナリオの読者になる仕組みです。ただし、LINE公式アカウントをブロックしている友だちには使えません。メッセージやスタンプの返信でも登録されるので、返信を促す一言を添えるのも1つの方法です。

案内は、手順3の設定を入れてから送ります。順番が逆になると、先に行動した友だちが合算用のシナリオに登録されないためです。また、移行するのは行動した人だけなので、一度の案内で全員がそろうとは限りません。回数を分けて案内する前提で計画します。

■ 手順5:一覧にいてシナリオに未登録の友だちを登録する
理由2のとおり、UTAGEの友だち一覧にすでに表示されている友だちは、自動登録の対象外です。こうした友だちは、友だちの詳細ページから、合算用のシナリオへ個別に追加登録できます。人数が多いときは、ヘルプの案内どおり、UTAGEで作るページにシナリオ登録用のボタンを置く方法もあります。この部品の名前は、"LINE登録ボタン要素"です(参考:UTAGEヘルプ:シナリオ設定について)。まだ読者ではないため、ページの案内はLINE公式アカウント側から送ります。

移行の設定を画面からではなくAIから操作したい場合は、MCP(AIから配信ツールを操作する接続口)という選択肢もあります。つまずきどころは、UTAGEのMCPをClaude Codeで使うステップ配信構築の手順と注意点で紹介しました。

UTAGEへの移行中と移行後に一斉配信するときの注意点

移行が終わるまでは、UTAGEの読者と、LINE公式アカウントの友だちが一致しません。この期間に全員へ配信するなら、送る場所はLINE公式アカウント側です。LINE公式アカウントには、チャット画面で友だちに付けるチャットタグという目印があります。一部の友だちを外したいときは、このチャットタグを使います。手順は、LINE公式アカウントのチャットタグで除外配信するやり方と注意点で紹介しました。

UTAGEには、読者を分けるために付けるラベルという目印があります。移行が終わったあとは、配信条件で、特定のラベルが付いた読者などを除外できます(参考:UTAGEヘルプ:配信条件の設定)。送信の前には、対象者確認のボタンで、配信の対象になる読者を確かめておくのが安全です。ただし、この機能はβ版で、実際の配信数と異なる場合があります。

まとめ

・UTAGEの一斉配信が届くのは、シナリオの読者だけ

・導入前からの友だちは、メッセージやスタンプの送信、移行用リンクのクリックで、はじめてUTAGEに登録される

・友だち一覧に表示済みでシナリオに未登録の友だちは、詳細ページやLINE登録ボタン要素で登録する

・移行は、合算用のシナリオを作り、各シナリオのアクションと導入前の友だちの登録先で、読者を集める

・移行用リンクの案内は、登録先の設定を入れてから、回数を分けて送る

ステップ配信とは、決めた順番でメッセージを自動で送る仕組みです。LINEのステップ配信の設計全体は、LINEステップ配信の設計のやり方|状態と反応で出し分ける5手順で紹介しています。

この記事を書いた人

岸本 成(合同会社1nd)

広告運用を起点に、SNS、ホームページ、店舗や施設での集客まで、全体の設計と実践を手がけています。

・2020年:広告運用者として活動を開始。SNSやGoogleマップの運用にも知見があり、広告以外の集客の相談にも数多く応えてきました

・2025年:AI導入支援事業を開始

・2026年6月:FDM(Forward Deployed Marketer。顧客の現場に入り、AIとマーケティングで集客の仕組みを作る専門家)として、集客支援の請負を開始。現在11のクライアント様で実施中

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