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FDMの仕事内容|広告運用者の1日とAIとの分担を時刻つきで公開

朝日が差すデスクでチェックリストが映るノートパソコンとコーヒー

FDM(Forward Deployed Marketer)の仕事内容は、顧客の広告や集客の数字を毎日点検し、仕組みを作り、直し続けることです。私はFDMとして、この仕事の多くをAIと分担しています。

FDMの定義を読んでも、毎日何をしているのかは想像しにくいと思います。この記事では、私の1日を時刻の順に並べました。AIに任せている部分と、自分で決めている部分の線引きも一緒に書いています。

FDMの仕事内容は「点検・構築・定着」の繰り返し

FDMは、顧客の現場に入り、AIとマーケティングで集客の仕組みを作る専門家です。仕事は、判断・構築・定着・引き継ぎの4つの役割に分けて説明されることがあります。詳しくはFDM(Forward Deployed Marketer)とはにまとめました。

実際の1日に置き換えると、私の仕事は3つの繰り返しです。

・点検:数字に異常がないかを毎朝見て、今日やることを決める

・構築:決めた課題を解く仕組みを作る

・定着:作った仕組みが顧客の業務で使われ続けるように直す

このうち、朝の点検はほとんどAIが回しています。私が時間を使うのは、点検の結果を見て判断する部分と、構築・定着の部分です。

朝8時台から朝会まで:データがそろい、AIが今日やることを絞る

■ 8時台:自分が触る前に、データがそろっている
私の1日は、データを集めるところから始まります。ただし、集めているのは私ではありません。

・8時00分:アクセス解析ツールのClarity(ページ上の動きを記録するMicrosoftの無料ツール)の前日分を、自動で蓄積

・8時10分:Google広告とMeta広告の前日分までを、自動で収集

・8時30分:ある医療系クライアントの院長へ、Google広告の異常を知らせる通知を自動で送信

8時30分の通知は、異常があった日だけ届きます。誤報を減らすために、悪化の割合だけで判定せず、影響した金額の下限を足しました。

■ 朝会:AIの秘書役が、今日やることを最大5件に絞る
データがそろったら、朝会(その日の優先順位を決める朝の点検)を開きます。朝会といっても、参加者はAIだけです。私がコマンドを1つ打つと、AIの秘書役が、役割の違う2つのAIを呼び出します。

・点検役:各クライアントのデータの異常を洗い出す(複数社なら並列で動く)

・クリエイティブ役:打ち手が必要なものにだけ、広告文などの案を出す

秘書役は2つの結果を束ね、「今日やること」を最大5件に絞って出します。各項目には、どのファイルの何日時点の数字が根拠かが必ず付く決まりです。根拠のない「今日やること」は、判断に使えないからです。

■ 朝会で、毎回必ず出させているもの
5件のほかに、朝会では毎回必ず次のものを出させています。

・全アカウントの予算表(使用額・残額・月末の着地予想)

・30日以内に施行や準備開始を迎える、法改正や制度変更

・AIツールの新機能のうち、業務に直接効くもの(最大2件)

・X(旧Twitter)の投稿案を2本

一番重く扱っているのは予算表です。月末の着地予想が月予算の90〜110%なら緑、外れたら赤の印を付けさせています。予算の過不足を早く見つけたいので、表は要約させず、全アカウント分をそのまま出させます。

X投稿案の投稿は、自動ではしません。案を読んで、自分の手で出しています。

承認と審査:AIの作業に、人と別のAIの関門を置く

■ 朝会のあと:承認が要る作業には、必ず人が入る
朝会の結果を見たら、私が判断する番です。データの収集や点検、案出しは、承認なしでAIが進めます。一方で、AIが出すのは提案までです。次の作業には、必ず私の承認を挟んでいます。

・広告の配信停止や予算の変更

・広告の入稿(管理画面への登録)や、除外キーワード(広告を出さない検索語句)の適用

・クライアントへの送信

承認したものは、自分で管理画面を操作するか、Claude in Chrome(ブラウザを操作するAI)に指示書を渡して任せます。指示書には、目的、触ってよい範囲、完了の確かめ方、元に戻す手順までを書きます。書き方はClaude in Chromeの使い方にまとめました。

■ 客先に出す前:作ったAIとは別のAIに審査させる
クライアントの目に触れるものは、出す前に必ず審査を通します。審査するのは、作ったAIとは別の、新しく起動したAIです。同じ流れで見直すと、自分の書いたものの誤りに気づきにくいためです。

数字が入る成果物は、もう1段あります。表示される数字を元のCSV(表形式のデータファイル)の合計と機械で突き合わせ、全部一致してから出す決まりです。

打ち合わせと、仕組みの構築

朝会のあとの時間は、クライアントとの打ち合わせと、仕組みを作る作業が中心です。

打ち合わせの内容は議事録に残し、そこから私が手を動かすタスクだけをAIに抜き出させています。抜き出したタスクは、チャットのタスク用の部屋へ送る流れです。議事録をAIに渡せば、やることの一覧がそろいます。

構築の中身は、クライアントによってさまざまです。広告の改善のほかに、LINEのステップ配信(登録した人へ、決めた順番でメッセージを自動で送る仕組み)を組むこともあります。LP(広告の飛び先ページ)も作ります。コードはすべて、Claude Code(作業の実行まで任せられるAIツール)に書かせてきました。

FDMの1日で、自分の手に残している仕事

1日を並べると、AIに任せている作業はかなり多くなりました。データの収集、異常の検知、今日やることの候補出し、コードを書くこと、成果物の審査です。

一方で、私の手に残している仕事もはっきりしています。

・どの提案を実行するかを決める(承認)

・打ち合わせで、顧客の現場の話を聞く

・何を異常とみなすか、どこで止めるかを決める

3つとも、顧客の事情を知らないと決められないことです。FDMの仕事の中心は、ここにあると考えています。

まとめ

・FDMの仕事内容は、点検・構築・定着の繰り返し。朝の点検はほとんどAIが回している

・朝会では、AIの秘書役が根拠つきで今日やることを最大5件に絞り、予算表は毎回全件出させる

・配信停止・予算変更・入稿・客先への送信は、必ず人が承認してから行う

・客先に出すものは、作ったAIとは別のAIに審査させ、数字は元データと機械で照合する

FDMの働き方を試すなら、朝の点検から始めるのが近道です。毎朝見ている数字を1つ決めて、その数字の「今日やること」をAIに根拠つきで出させてください。

この記事を監修した人

執筆:Claude Code スキル「ライティング君」

監修:岸本 成(合同会社1nd)

広告運用を起点に、SNS、ホームページ、店舗や施設での集客まで、全体の設計と実践を手がけています。

・2020年:広告運用者として活動を開始。SNSやGoogleマップの運用にも知見があり、広告以外の集客の相談にも数多く応えてきました

・2025年:AI導入支援事業を開始

・2026年6月:FDM(Forward Deployed Marketer。顧客の現場に入り、AIとマーケティングで集客の仕組みを作る専門家)として、集客支援の請負を開始。現在11のクライアント様で実施中

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