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AIに渡す作業指示書に必ず書く6項目|事故を戻せる形にしておく

項目が並んだ書類とチェックリスト、ノートパソコンが置かれた机

AIに作業を任せるとき、指示書の出来がそのまま結果になります。私はブラウザを操作するAIに管理画面の作業を渡していますが、書き漏らすと事故が起きました。

いま使っている型は6項目です。この記事では、その中身と、本番環境を触る前に決めている条件、失敗から足したルールを紹介します。

指示書に必ず書く6項目

渡す指示書には、次の6つを書きます。

・目的:何のためにやるのか

・前提と安全性:触ってよい範囲と、触ってはいけないもの

・手順と担当:どの順で、どこまでをAIがやるか

・完了確認:終わったことを、どうやって確かめるか

・この作業のあと:次に誰が何をするか

・ロールバック(元に戻す手順):どうやって作業前の状態へ戻すか

抜けやすいのは4と6です。作業の手順だけを書いて渡すと、AIは「終わったつもり」で返してきます。完了の確認方法を書いておけば、確かめるところまでが作業になりました。

ブラウザ操作AIへの渡し方そのものは、Claude in Chromeの使い方にまとめています。

本番を触る指示書は、調査と分ける

クライアントの本番サイトを変える作業では、もう少し厳しくしています。きっかけは、確認中の指示書がそのままAIに渡り、本番が更新された出来事でした。

変更は最小限で実害はありませんでしたが、私が「変わったこと」に気づいていませんでした。以来、次の6つを決めています。

・調査と変更は、別の指示書にする

・変更の指示書は、冒頭に「OKが出るまで渡さない・実行しない」と書く

・1回に触るのは1か所だけ。本文やURLの設定には触らない

・控えと「戻し方の指示書」を先に作る

・変更後は、機械の検査と実際の表示の両方で確かめる

・報告は「変えたもの/変えていないもの/戻し方」を先頭に書く

2つ目は、指示書そのものに実行の条件を書く形です。文書が独り歩きしても、そこで止まります。

ファイルを書き換える作業は、もっと危ない

指示書の話と同じ構造の事故を、自分のスクリプトでも起こしました。

クライアントの原稿ファイル(700行近く)をプログラムで編集したときのことです。全文を書き換える方式にしていたため、本文が消えてヘッダーだけが残りました。エラーは出ず、直後の出力も正常に見えたので、その場では気づいていません。

原本のバックアップがあったので復旧できました。いまは3つを決めています。

・編集の前に、原本を別の場所へコピーする

・書き込みは、行やブロック単位の置換だけにする

・書き込みの直前に、構造の検査を入れる(見出しの数、リンクの数、末尾の文字列)

3つ目が効きます。検査に落ちれば書き込み自体が起きないので、ファイルは無傷のまま残ります。期待値の設定を間違えて落ちることもありますが、そのときも実害はありません。

「戻せるか」を先に決めておく

6項目のうち、私がいちばん時間をかけるのがロールバックです。

戻し方が書けない作業は、そもそも渡しません。戻せないなら、先に控えを取るか、作業を分割して戻せる単位にします。順番としては、戻し方を決めてから手順を書く形です。

作業をAIに渡すまでの全体の流れは、広告運用のAI自動化で作った5つの層にまとめました。

まとめ

・指示書には、目的・前提と安全性・手順と担当・完了確認・この作業のあと・ロールバックの6項目を書く

・本番を触る指示書は調査と分け、冒頭に実行の条件を書く。1回1か所に絞る

・ファイルの書き換えは、原本のコピー・部分置換・書き込み前の構造検査の3点セットにする

・戻し方が書けない作業は渡さない

次にAIへ渡す作業で、完了の確認方法と戻し方の2行を足してください。その2行があるだけで、返ってくる報告の質が変わります。

この記事を監修した人

執筆:Claude Code スキル「ライティング君」

監修:岸本 成(合同会社1nd)

広告運用を起点に、SNS、ホームページ、店舗や施設での集客まで、全体の設計と実践を手がけています。

・2020年:広告運用者として活動を開始。SNSやGoogleマップの運用にも知見があり、広告以外の集客の相談にも数多く応えてきました

・2025年:AI導入支援事業を開始

・2026年6月:FDM(Forward Deployed Marketer。顧客の現場に入り、AIとマーケティングで集客の仕組みを作る専門家)として、集客支援の請負を開始。現在11のクライアント様で実施中

目的に合わせて、次のページもご覧ください。

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